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良い考え方の習慣

自分のことを叱ってくれる人、指摘してくれる人は、とても有り難い存在です。叱ることは、愚痴でも非難でもありません。相手に「もっと良くなってほしい」という善の気持ちの表れです。ですので、叱られた人は、落ち込んだり、後ろめたくなったり、腹を立てたりする必要はありません。「この人に言っても仕方ないから言わないでおこう」と、思われる人もいます。このような人は、誰かに指摘されたときに、言い訳をしたり、反発したり、極端に落ち込んだりして逆に周囲に気を遣わせたりした結果、人から諦められ、期待されなくなってしまったのです。これはとても寂しいことです。このような人の周りにいるのは、本当はその人に至らない点があるとわかっていても、「いいよいいよ」「大丈夫だよ」「あなたは悪くないのに大変だったね」と慰めます。言葉だけを聞くと、その人の味方をしているようですが、本心ではなく表面的な言葉でしかありません。その人のことを本当に考えて本音で話してくれる人はいないということです。このように考えると、叱られることは、良くなってほしいと期待を込めて言ってもらえているということ。自分が良くなるために、時間と労力を費やして助言してもらったことに感謝して、これを機に成長できることに喜びを持つことです。


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観音経

自分の可能性を自覚する 法華経の「観世音菩薩普門品(かんぜおんぼさつふもんぼん)」は 「観音経(かんのんきょう)」とも呼ばれて、たくさんの人に親しまれています。その理由は、私たちが苦労する時、一心に観音様を念ずれば、観音様はすぐにその声を聞き届け、救ってくださる、という教えに勇気をもらい、観音様を信じて慕う人が多いからでありましょう 。ただ、それだけを聞くと、神仏にご利益を願う信仰のようですが 、観音様を念ずることが仏の教えと真剣に向き合うきっかけになるのだとしたら、それも信仰の入り口として尊重すべきものだと思います。とはいえ、私は、観音経は単に念ずれば救われる、助かると教えるものではないと受け止めています。 なぜなら 、「観世音菩薩普門品」は法華経の中の教えたからです。 観音経には、法華経の精神が込められているからです。その一つが、自らの可能性を自覚することの大切さです。「観音妙智力(かんのんみょうちりき)」という言葉があります。庭野日敬は、 この言葉の意味合いを、「苦難にあった時に跳ね返す内面的な力、かえってその苦難から栄養をとって成長する不可思議な心の力」と説明しています。苦しみの底から立ち上がり、その苦を糧に成長できる底力が私たちにはあって、それが「観音妙智力」だというのです。詩人の山尾三省氏は、私達に内在する根源の生命力を念ずるのが、観音の力を念ずることだと言っています。つまり、観音様とは自分自身のことに他ならず、そのような自己の可能性を信じ、内なる観音の力を信じて一心に念じるとき、私たちの心には安心感とともに、気力が湧いてくる、それが苦から救われるということなのです。私達は、例えば苦しみの中で絶望しかけた時、ふと「永久に続く苦しみはない」と気づいて 腹が据わったり、孤独感にさいなまれて死を思う衝動に駆られた時に、愛情を持って見守ってくれた人を思い出して生きる力を得たりすることがあります。 それはいわば、諸行無常や諸法無我などの真理に目覚め、新たな人生が開かれた瞬間です。 たとえ、その時それが仏の教えと分からなくても、自分に具(そな)わる智慧の力(妙智力)によって、自ら立ち上がることができたということに間違いはないでしょう。 本当に苦しい時、すがるような思いで「観音様助けて下さい」と念ずる人があるかもしれません。しかし、それでもいいのです。現世利益を願う祈りであっても、観音様を念ずる素直な心と、内なる観音とがひとつとなったとき、自分本来の力がはたらくのですから。その意味では、「方便即真実(ほうべんそくしんじつ)」という言葉がありますが、観音様の力という方便をとおして、「仏性が自覚できればだれもが救われる、自由自在な世界が開ける」という真実を教えているのが、観音経といえるのです。また、観音経には、観世音菩薩が様々な手立てを持って人々を、苦難から救うことが繰り返し説かれていますが、それもまた、「すべての人を救いたい」という観音様と同じ心が私達にもあることを気づかせる、一つの方便ではないでしょうか。そして、観音様を念ずることで、あたかも千手観音のように「線の手を差し伸べてでも人々に幸せや安らぎを与えたい」と願う心があることに気づいたならば、こんどは自分が一人の菩薩となって、実践に踏み出すらその大切さを、観音経は説き示しているのです。


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礼儀

まず礼儀ということですが、これは人間関係を 和やかに保つ上に、どうしても無くてはならぬものです。 人と会ったら「おはよう」「こんにちは」と挨拶する。 何かしてもらったら「ありがとうございます」と感謝する。ちょっとでも迷惑をかけたら「すみません」と詫びる。人の前をすり抜けるときなど「ごめんなさい」と会釈する。たったこれだけのことで、どれほど人と人との間が明るく暖かに保たれるか、計り知れないものがあります。